坐骨神経痛って運動不足が関係するの?

坐骨神経痛は坐骨神経の走っている部分に痛みやしびれが生じる症状です。

具体的にはおしりの背骨の付け根部分から太もも、ふくらはぎやすね足先に至るまでお尻から足全体にかけて、不快な痛みやしびれ、冷えや張りなどが出て、時には歩行に障害が出てしまうこともあります。
原因は腰椎の椎間板ヘルニアや、加齢による腰部脊柱管狭窄といった腰椎の異常がほとんどです。
どちらも腰椎の中で、椎間板ヘルニアによって髄液が漏れて神経を圧迫したり、加齢によって脊柱管が狭くなり坐骨神経が圧迫されると言う、直接神経が圧迫されて痛みが生じるので、なかなか治るまで時間もかかります。

 

その坐骨神経痛に運動不足が深く関係しているのではないかと最近は言われています。
もともと予防のためには、負担のかかる姿勢を取らないようにする、歩き方や座り方を正しいものに矯正する、適度な運動を心がける、血流を良くして冷えを改善する、ストレッチなどで骨の周りの筋肉をほぐしてやる、などが良いと言われてきました。
その中でも適度な運動は全ての改善につながるので、効果的だとされています。
運動不足が直接的に、神経が圧迫されるという病状に行くわけではありませんが、運動不足から起こる多くの弊害が坐骨神経痛に結びつくことは否定できません。

運動をしない身体は日常生活で使う程度の動きしかしなくなるため、骨を動かすねじの部分である関節や、骨の周りを包んでいる筋肉が固まって柔軟性のない状態になっています。
そのため、少しの負荷がかかっただけでも衝撃が重くのしかかったり、普段の動きと違う方向へ曲げようと動かしたら痛みを感じるようになってしまいます。
日ごろから適度な運動を心がけ、関節や筋肉が柔らかい状態に出来ている人にはどうってことのない負荷も、運動不足の人には大きな衝撃になることが多いのです。
子供の運動会で張り切ったお父さん方が日頃しなくなっていた運動を急にして、日常的に身体を動かしていた若い頃には考えられなかったようなけがをするのと同じ仕組みです。
軽い衝撃でも、けがをしたり、痛みが生じてしまう運動不足の状態で腰椎に負担がかかると、坐骨神経痛が引き起こされる可能性はぐんと上がります。

また、体重の増加は足腰に大きな負担となります。
重いものを持つと腰が痛くなったり、筋肉痛になったりします。
これらの筋肉の痛みというのは、筋肉の繊維が切れて傷ができているから起こる痛みです。
筋肉の痛みはいずれ治ると軽く考えがちですが、繊維がプチプチと切れて起こる痛みだと考えれば、決して軽視して良い状態ではないのが理解できるでしょう。
日ごろの不摂生で脂肪をため込み、重くなった身体を支えている骨と筋肉がどれだけ無理をしているか、意識する必要があります。
人間は立ったり歩いたりする時はもちろん、座ったり眠ったりしている時でも、身体を支える中心部分が腰回りです。
坐骨は人間が二足歩行をするようになったときから、本来の状態よりも重い負担を背負っているのです。
坐骨を養生してあげようと思うならば、周りの筋肉を柔らかく強くしておく必要があります。
そうすることで、何らかの衝撃が加わっても坐骨だけで受け止める必要がなく、周りの筋肉や周囲の骨が分散して衝撃を受け止めてくれる身体にすることができます。

年齢を重ねるとついおっくうになり、軽視しがちな運動ですが、元気に歩ける老後を送りたいならば欠かせないものです。
病気やけがはただ一つの原因から起こるものではありません。
複数の要素が絡み合って起こるものです。
だからこそ、いろいろな病気に繋がってくる運動不足や肥満はなるべく避けるように心がけることが重要です。