1、お風呂に入るか、入らないのかを言う前に
なぜ腰痛が起こるのかを話します
人間は進化して二足歩行になりその時から
腰の負担がかかるようになり
肩こりや腰痛が出るようになったと言われています
普段から姿勢筋と言われる
背骨の周りについている筋肉が緊張状態になって硬くなります
筋肉は全体で600個
骨は206個と言われています
その206個の骨を固定しているのが
600個の筋肉と言われています
実際には600個のうち200個近くは平滑筋と言い
自分での意思で動かすことが出来ない筋肉です
内臓とか、心臓のような筋肉です
それ以外の約400個の筋肉が連動して体を動かしています
姿勢を保持する筋肉はその中で限られていますが
どこかに力が必ずかかります
極端な話をすれば、手の筋肉も力が入りながらバランスをとっています
実際に、アオラニ整骨院にみえるお客さんの中には
腰が痛くて来院されて、
手を矯正して腰の痛みが無くなる、軽減するなど
そんなお客さんが数多くいます
何だか話が逸れてしまいましたね
元に戻していきますね、
実際には皆さんも経験したことがあると思いますが
動いているよりも、立ちっぱなしで長時間いる時のほうが
辛いと思ったことは無いですか?
それは、動いている時の方が
筋肉を使っているからなんですね
筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役割をしています
そのポンプの動きが悪くなれば、血液の流れが悪くなり
筋肉に栄養が行きにくくなる訳です
栄養が行かなければ、その筋肉はより硬くなる
硬くなれば柔軟性がなくなり痛みになる訳です
物を持ったり、ぶつけたり、衝撃で痛めた
そのような現象が起こったのは別ですが
筋肉を使いすぎで痛くなることが大半を占めます
使いすぎと言っても運動をして痛くなるのと
ジッとしていても姿勢筋は常に使っています
どちらにしても筋疲労が原因です
横になり寝ている時以外は
筋肉は常に疲労を抱えている訳です
腰は字の如く、要なんです
腰は内臓を支えているのもあるので
疲れが出やすいのもあります
人によっては腰ではなくて
肩が痛い、首が痛いのも原理は同じです
この内容を少し理解していただき
今からのお風呂に入るのが良いか、悪いかを話して行きます
2、お風呂が悪い、入らない方が良い腰痛
急性症状の腰痛(ギックリ腰、打撲、ヘルニアなどの神経症状)
話した内容を元に言いますが
お風呂が悪い時は、急性期です
ギックリ腰は腰の筋肉を痛めて炎症がある時
打撲などで腰を打つて熱をもっている時
ヘルニアなどの腰痛と足のしびれなどの症状がある時
こんな急に痛みが出た時には
炎症が強い時を表します
こんな時には痛い患部を温めると逆に痛くなります
炎症期は冷やすのがベストなので
その時のお風呂はお勧めできません
僕のところのお客さんでも何人かいますが
「お風呂に入ったら楽になった気がするから
いつもよりも長くはいりました」
その後の展開はというと
お風呂から出られなくなり
痛みが増したと報告も少なくはありません
急性期、痛みが強い時は
お風呂は避けた方が無難です
そんな時は腰を冷やした方が動けるようになります
そうしても気持ちが悪いという方は
シャワーをお勧めします
呉々も、足に力が入りにくいので
濡れた足元には気をつけてくださいね
3、お風呂に入っても良い腰痛
慢性症状の腰痛(いつも腰が重い、シビレがでている)
先ほどの話とは逆に
慢性的、いわゆる筋疲労からくる腰痛です
いつも腰がパンパンに張っている感じがする
伸ばすと硬くて伸びない
何をする訳でなく、いつも腰が重い
これらは先ほどの急性期の腰痛と違い
常に腰に違和感があるなど
普段から鈍痛があったり
腰が固まるなど、ズキンとくる痛みとは
違った痛みの人はお風呂に入っても問題ないです
慢性的に腰の重みや軽いシビレのある人は
筋肉が硬くなり、血行が悪くなり
痛みがでていることが多いので
そんな方は、お風呂に長く入り
全身の筋肉に血液が流れるように
温まることがベストです
熱いお風呂は、心臓に負担がかかることや
汗をかくのはいいんですが、ボタボタと汗をかくようでは
疲れがとれないです
ジンワリと細かい汗をかくくらいの温度が最適です
だいたい40度くらいがいいと思います
筋肉が疲労を解消してくると
お風呂を出る時には体が軽くなります
こんな感じでお風呂に入るのが良い人、悪い人の違いがあります
自分の痛みに合った入浴をお勧めします。